働きがい向上にはこれだけをしたら必ず結果が出ます!といった特効薬はなく、
様々な施策を継続して行っていく必要があります。
その働きがい向上施策において、最も大切なことは何でしょうか。
それは・・・
「信頼関係」です。
どれだけ良い制度や施策を導入しても、
会社と従業員の信頼関係がなければ、その効果はなかなか発揮しづらいものです。
有名なスティーブン・R・コヴィー氏の7つの習慣でも
「信頼」について重要性が記されています。
コヴィー氏は人と人との関係で生まれる信頼や安心感を銀行口座に例え、「信頼口座」と呼んでいます。
この信頼口座の信頼残高の維持・預け入れには人間関係に投資をし、長い時間をかけなければならない、と述べています。
そこで今回は
信頼口座の残高を増やすための6つの方法についてご紹介させていただきます。
①相手を理解すること
まず信頼口座を増やすためには、相手を本当に理解しようとする姿勢が必要になります。
これの姿勢はすべての信頼残高を増やすためのカギであるとまでコヴィー氏は述べています。
相手がこう思っているだろうという思い込みではなく、
本当に相手が思っていることや望んでいることを知ろうと努力し、
その理解に従って相手に接することがここでは必要とされます。
②小さなことを気遣うこと
ちょっとしたことでも親切や気配り、思いやりは大切だということです。
逆もしかり、ちょっとした気配りや思いやりや礼儀が欠けただけで、大きな信頼残高の引き出しになってしまいます。
この②について私は、日本の美徳の文化に近いものを感じています。
③約束を守ること
約束を守ることは残高の大きな預け入れになる反面、約束を破れば大きな引き出しになってしまいます。
そのために、守れない約束はしない。約束は慎重に注意深く行うことが必要です。
もし、予測しない事態によりどうしても約束が守れなくなる場合は、
相手によく説明して約束の撤回をお願いしなければならないシーンもでてくることでしょう。
④期待を明確にすること
例えば目標があった際に、その目標を達成するうえでどのようなことをこちらが期待しているか、
というのを明確にする、ということです。
何を期待しているか伝え、誤解の生じないようにする。時にはしっかりと話し合う。
お互いの認識合わせをしっかり行うことが大切になってきます。
⑤誠実さを示すこと
誠実さというのは、自分の言葉に現実を合わせることを指します。
約束を守り、相手の期待に応えることが誠実な態度であるといえます。
誠実であるためには、(自分自身のあり方、自分の生き方にも)裏表のない統一された人格が求められます。
⑥ミスや過ちを起こしてしまったときは、誠意をもって謝ること
もし、信頼口座から引きだしてしまうことがあったならば、心から謝らなければなりません。
自分の過ちを人のせいにし、自分の言動を正当化する、というのは最もやってはならないことなのです。
以上、スティーブン・R・コヴィー氏の7つの習慣の信頼口座について
簡単にご紹介させていただきました。
働きがい向上につながる信頼残高を増やすための取り組みは
コミュニケーション力向上により、強化することが可能です。
そして、このコミュニケーションスキルの向上には文字で理解することはもちろん必要ですが、
やはり、実際に対面で人と人がコミュニケーションを取りながら行う実践型研修がより大きな効果を発揮します。
会社と従業員の信頼関係を築くために、全社一丸となってコミュニケーション力向上に取り組むことは
職場の活性化だけではなく、様々な良い効果が生み出されることはご想像の通りです。
持続可能な働きがいのある企業を目指し、
コミュニケーションスキル向上のための研修を取り入れ
積極的に人への投資をおこなってみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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